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2016-04-27

kaworu blog / 『2016.4.27 カヲルニッキ』

アルメニアのことわざ

「ブタはけっして星を見ない。」

空を見上げてるブタ、
確かに出会ったことない気もする。

幼い頃、引っ越したばかりの不慣れな土地を、父と散歩していた。
行き止まりと思ったら山奥に続く白い道があり、なんとなく歩を進めた。
父とそのように散歩することは珍しい。
すると突如、大きな岩がすごい勢いで転がるような地鳴りがし、
考える間もなく、駆け降りてくるブタに追いかけられた。
はやかった。
一瞬の出来事だったのかもしれない、けれど記憶はスローで幾度となく繰り返されて、
かなり走って逃げた気がする。
横によけろ、と言われ、わかるのだけど体が反応してくれない。怖かった。

そのときのブタの目を、なぜか鮮明に覚えていて、遠くをみてる、と感じた。

一晩中、星を見つめていそうな目をしていた。

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