2009年01月31日

2009.1.31


(朱い実の思い出は)

ある日、懐かしい友人と歩いて、
その友人が不意に、

「なんで、ウメモドキなんて名前にしたんだろう」
「…モドキなんて、かわいそうに」

と本当に、やり切れないというふうに独り言ちた。


見ると、
池の淵に、寒そうに小さな梅擬が固まっていた。


わたしは、何も言わなかったが、

その友人の変わりないやさしさと、
まっすぐな強さを思った。

梅擬の実がポッと朱く染まった。


わたしは、まだ梅擬の花を知らない。


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2009.1.31


(朱い実の思い出は)

庭先に楚々と佇む南天。

木、というほど頑強ではなく、
草、というほど弱くない。


葉は羽状で集団をなし、
その形状に、わたしはなぜか、海に浮かぶヨットを思い出す。
葉群は細い茎に重なり、風に逆らわず、
しかも、容易には茎から離れない。


その上に、たわわに朱い実をつける。

雪うさぎの朱いおめめ。

実りにやわらかくかしいで、厳しい冬を待ち受ける。

わたしは小さい頃から、南天の実とすれ違うと耳をすます。

キンと冷たい空気の中、かすかに、
シャランシャランと鈴の音がきこえるような気がする。

冬に実る朱い実で、音楽を奏でるのは、まだ南天だけだ。


よく熟した南天の実はね、姫りんごの味がするよ

たまにね、お星さまの味もするよ

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2009.1.31

センリョウ マンリョウ 籔柑子 青木 南天 梅もどき

カラスウリは赤ん坊カラスのかわいい枕

山椒の実はきゅっきゅっと堅くて沢ガニのボタン

クコの実はやさしくてあまいよ。

冬にはいろんな朱い実がなる。

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2009年01月30日

2009.1.30

誰も眠っているかしら?

窓をあけて、雪の降るのを見ている。

なにを見るでなく、雪の降るのを見ている。


そして、まわりの色に吸収される。

しずかに、そっと、
わたしは、おだやかな気持ちになった。


ひくい空を、わたしの頬杖でささえている日。


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