2008年01月27日

都会の街猫 part.11

都会のマチネコの見る夢は、
たとえばそれは、やむことのない木漏れ日のシャワー

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旅ツバメの話だとね、
南イタリアのある島に、とびきりのやつがあるらしいんだ。


さわさわ ざわざわ

潮風が吹いても飛んでいかない、

ふうわり ふうわり

太陽が静かに降り積もっていく。

ゆーら ゆーら

木漏れ日は繊細に傾きを変えて、

キラキラ

星明かりも、また、格別な瞬きなんだって。


昔、木漏れ日が、ある詩人に恋をして、

その愛は永遠だったから、

今もたゆまず降り雪いでいるというわけ。


夢に見るのは、

真実の温もり

ひとつの愛

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2008.1.25

青白い雪の原


ウサギの子もじーっとしている。

ドングリも、ハハコグサもじーっとしている。

ヒメオドリコの朝露も、朝からじっとそのままです。

お空はどこかへ行ってしまった。

ぽかんと、真珠のお月がやってきて、
世界は夜になるようです。


ゆらゆら ゆらゆら

チルチル チルチル

雪の子は嬉しそう

ゆらゆら ゆらゆら

チルチル チルチル

雪の子は唱うよ


ビオラたちはおしゃべりをやめ、

水の底のサワガ二は岩の隅に潜りこみ、

ゆりかもめも羽をたたんで、

雪の子は唱うよ


スダジィもゆっくりまぶたを閉じて、


ゆらゆら チルチル

おやすみ

おやすみ


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2008年01月12日

2008.1.12

ペパーミントの月。

夜明けの気配。


薄むらさきの花が、ゆっくり
笑った。


寒い日々は苦手だけど、

強く太陽を想ったり、
空がいよいよ高くなったり、
ユリカモメの羽音に心が跳ねたり、
一番星が早く輝いたり、
吐く息の、白いのは好き。

それから、
植物の目覚めをなにより祈って、
幹を見つめて、土手を歩いて、
待つものがあるのはいい。
必ずいつかやってくるからいい。


寒い日は、いつも探しものをしている。

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