2007年05月20日

2007.5.19

手が届いたから
茱の実食べた

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…ルビー王子と手を繋いで駆けた
通り雨のしずく
世界が透明になっていく

緑の森は光りと水蒸気と吐息の絶妙なバランスで
それは美しい正午だった。

一年目、茱の花に気付かなかった。
二年目、楚々と咲く、花のさりげなさにはっとした。
三年目、花の季節をそうっと待ってた。
景色に溶けて、薄緑のそれは知っている人にしか姿を見せない。

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花を感じて実を味わう。
つぶらの実に秘められた「時」
防御の酸味、祝いと慈しみの甘み。

幼少時代、茱が実るのが待遠しかった。
やさしい記憶。

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茱の汁は、服についたら落ちません…

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