2006年02月25日

2006.2.25

オリーブの実、かじった。
少しだけ、大人ってこんな感じかなって意識した。
初めてのオリーブは、炭酸で流し込みたい違和感があった。


…最近観た映画の、埃っぽい風と、女の人のアップが忘れられない。

映画のような日常とか、日常と見紛う淡々と過ぎるフィルムとか、そういうの、
どうでもいいって思ってたけど…(その表現が内包しているナンセンスな部分が不快だったから。)
だけど、まぁ、そういうのも在るかもしれない、ってなんとなく今なら受け入れられる。

私は映画が好きだったから(過去形ではない断定)、「映画もどき」に敏感だった。
そう思われるのは、自身を否定されるより尚さら恥ずかしい。「映画のような…」ってなんだろう。
いつもなんとなく思っていた。多分深い意味はない、単純なはずだ。
もちろん、答えはひとつじゃないって知ってるけど、私が最近見つけたお気に入りは、「ゆさぶる」です。
私は今は、なんとなくそんな、気がしています。
そしてそれは、あくまで個人的なものでいいような気がします。
それが、私の心地よい映画の見方です。
こういう秘密は、あまり公表すべきではないと思ったのですが、
今日は映画のような朝だったので、ちょっと試してみたくなったのです。

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最近、クッキーはブログ書かないなぁ。まだ寒さに指がかじかんでいるのかなぁ。
それとも眠っているのかなぁ。

2006年02月23日

2006.2.23

「遠くから」

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羽根切りされてないインコの群れ。
何かつぶやいて、それらが一斉に飛び立つ時、今日の午後が弾けた。
薄くてやわらかな水色…それは、いつもより、もっとずっと、高い所にあるようだ。
私は、夢中になってそれらを見上げ、太陽の粒子にくしゃみする。
(大気に赤くなったバラの実が、鋼の辛抱強さで、いつかと変わらないまま、そこにあるということ。)
しかも、彼らは生きているのだ。棘も茎も萎れない、作り物ほども傷つかない。
現象!
…この午後にふさわしいと思った。

色とりどりのインコの群れは、私が昨日徹夜して作った、色とりどりの花々の壁画に、
…しばしとどまって、それからまた、あっちの方へ行ってしまった。


「近くから」

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ぺんぺん草、ヒメオドリコ草、雪の下、野路すみれ、ひよこ草、オオイヌノフグリ、
野イチゴ、蛇イチゴ、紫ケマン、ボウボウ草、キツネノボタンはきんぽうげ…
しとど降る雨の中、春の香が薫った。
…それは、こんぺい糖のトゲほどのきらめき。少女が、スカートを翻して、その大地を駆け抜ける。
その瞳はうつむかないから、きっとまだ、恍惚の変化に気付いていない。
私は、その大地を、踏まないようにそっと歩いた。

ああ、だけど、シロツメ草が見あたらない!
この午後、春が来て、花びら舞って、笑い声がして…、かぶるは、不完全な花冠。

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時を刻めないカチコチカチ、メトロノームが加速していく…

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