2006年12月28日
2006.12.28
シンメトリー
サンボリスム
パルテノン神殿の瓦礫
乾いたマラケシュの丘
チーターの模様と星の謎
はにかんで泣くなら夕暮れ過ぎなの
みんながやさしくしてくれる時刻
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2006年12月28日
シンメトリー
サンボリスム
パルテノン神殿の瓦礫
乾いたマラケシュの丘
チーターの模様と星の謎
はにかんで泣くなら夕暮れ過ぎなの
みんながやさしくしてくれる時刻
2006年12月27日
空にうっすらと雲がのっかって、みずいろの窓はどこまでも私についてきた。
「もうすぐだよ」
汽車は呼吸して走るよ。
荷物をおろした瞬間のあの解放感、
そのために幾度となく背負っていたのかもしれない。
枕木の神経質でない規則正しいリズムに揺られて、
…なぜだろう、
次の目的地への期待や興奮より、これまでの過去を振り返りたくなる。
新鮮な風景が憧憬を誘う。
時折、私は一生懸命に風景を追う。
私の気を引く、何かを知りたい。
「もうすぐだよ」
そんなとき、どこからともなく声が聞こえる。
そうだ、もうすぐかもしれない。
私は「もうすぐ」の持つニュアンスが好きだ。
みずいろの窓は、少しずつその色が深くなって、
もうすぐ雪になるかもしれない。
2006年12月26日
ただいま実家に帰省中。
いつもの時刻、お決まりの田舎道をクッキーと散歩。
今日は、冬眠している動物や虫達が、うっかり起きてしまいそうなポカポカ陽気。
昨日より、もっと透明な空気にキラキラキラ、太陽の波がゆらゆらキレイ。
トコトコトコトコ。
クッキーは楽しそう。
クッキーはほんとに散歩が好きだ。
私は、クッキーをもっと喜ばせたくて、途中の田んぼでクッキーと「もってこい」して遊んだ。
今日のおもちゃはピンキー。
ピンキーは不格好なわりに、わりと遠くまで飛んでいってくれるから好きだ。
ピンキーを投げると、クッキーは大袈裟に駆ける。
大袈裟に駆けてよく通り過ぎる。
わざとだと思いたい…。
なんだか見られているような気がする。
トンビだ。
まさか!と思った瞬間、ピンキーは空の彼方に翔んでいってしまった。
鷹と見紛うくらい、大きな艶のある羽が印象的なトンビだった。
「食べ物でもないのに、近頃のトンビも変わったね。」
クッキーに言ったら、クッキーは幸せにもその出来事にまるで気付かなかったらしく、
必死にピンキーを探し回ってる。
シッポの振りかたでクッキーの興奮が伝わってくる。
30分ほど経っただろうか…
もちろん見つかるはずもなく、あきらめきれないクッキーをなだめて歩きだした。
家も近くなってきて、クッキーの速度は愕然と遅くなる。
帰りたくないのだ。
道草に何度もオシッコに立ち止まり、
ぽとん!
田んぼの中の電柱にトンビがとまっている。
その下に何か落ちる音がした。
もしかして?
トンビが去った後、クッキーと電柱の根元を見にいった。
ピンキーだ。
クッキーは反射的に飛びついて、一瞬不思議そうな素振りをしたけど、
ピンキーの存在に首を振り回して喜びダンス。
そして私は、なんともいえず爽快になった。
すごい!
なんでかっていうと、ピンキーを返しにきてくれたトンビは、
ピンキーを連れ去ったトンビじゃなかったのです。
羽もぼろぼろの小柄なトンビ。
きっと、母さんトンビだ。
ピンキーを持って帰った我が子を叱って、母さんトンビがわざわざ返しにきてくれたんだ。
ありがとうトンビ。
それと、余談だけどね、そのトンビの存在にまったく気づかなかったクッキーも、
また別の意味ですごいって思うんです…。
ゆっくりおやすみね、クッキー。
2006年12月15日
昨日、冬将軍と栗拾いしました。
今夜は流星群祭りだって、冬将軍はウキウキです。
なんでも、願い事が83コあるらしくて、早口の練習も余念がありません。
もちろん、栗もせっかちに拾ってました。
甘くて美味しい栗の渋皮煮。私は栗が好きです。
2006年12月09日
(色を移し出す)
(時間を切り取る)
言葉にならなくてカメラをかまえ
収まりきれなくて言葉を紡ぐ
そうやって、私は私を解放してきた。
もう美しさに恐怖はない
紅葉の赤いのは、薔薇の情熱より、時折底知れぬものがある。
母のまなざし
祖母の帯