2005年03月10日
七色ドロップスweb ver.3
私は今日、明るい春の花の歌声を聴きました。
風の神ゼフェロスが妖精のクロリスに春風を吹きこむと、
クロリスの口もとから春の花がつぎつぎとあふれだす。
それは例えばパンジーの花。
私はそれを身につけて誰にも秘密の春のお守り。
近頃私は胸に小鳥を飼っている。
チチチチチチとさえずると、とたんに私の胸は高鳴る。
それは例えば
ほうせんかの種のはじける音。
キンポウゲの花の由来。
雪の上の足跡。
悲しくない落ち葉。
いろんな海の波の色。
ここは空想美術館!
芸術的な猫の眠り
ききたいのはヒバリの唄声
時間どろぼうとじゃれてる子犬
カリブ海あたりの海賊とパール
虹の粒子 不可視光線
小鳥はたまにくちばしでついばむ。
私は胸にヒリヒリしみる。
眠れなかった夜明けのまぶしさ。
落ちてしまったさくらんぼの実。
雨の降らない日のアジサイ。
ひそひそという水音に貝がらの耳をあてようね。
悲しみでないあの日に貝がらのかたわれを探そうね。
私の小鳥にパンのくずを投げて下さい。
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- at 16:39
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