2008年02月08日

2008.2.7

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まだまだ木枯らしの冬の日です。


子ウサギが、朱い実を探して雪原をピョンピョン。

母さんウサギは言いました。

朱い実は、お山にピンクのぼんぼりが灯らないと、
どこまで行ってもありませんよ。


だけど、子ウサギはピョンピョン。

どうしても、朱い実が食べたいのです。


ピョンピョン
ピョンピョン


わさり!

椿の花が明るい音をたてて、
一輪落ちました。


子ウサギは、はっとしましたが、朱い実ではありませんでした。


ピョンピョン
ピョン…


もう、お空は低くなって、
夜のマントを羽織っています。

さすがの子ウサギも、
お家が恋しくなりました。

お空は、美しい星たちが朝露のようにキラキラしています。


ぴかり!


足元に、さそり座の目玉のような、
ルビー色の美しい実が光っています。

子ウサギは大喜びで拾いました。


それは、とてもとても美しい、
葡萄のようなビー玉でした。


子ウサギは、
嬉しいような悲しいような、
なんともいえない気持ちになって、

声をあげて、
わーわーわーわー泣きました。

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