2005年05月12日
2005.5.12
雨が降り出しそうでまだ降らない。
私がココにいない間に、公園は萌て天地は数えきれない緑にたたえられている。
「誰か私のことを呼んだか」
「いいえ、いいえ、ただただみとれているのです」
主はゆっくり深呼吸したような気がした。
主は雨を待ち、太陽を求め、大気全体を抱きしめる。
ツバメが空中のかげろうを切る。
今日の公園は静かだ。
道ゆく家の庭もフローラが飛んでいる。
幾重にもしっかりつむいだ薔薇の花びら、ラナンキュラスはオレンジとイエロー。
ベルフラワーは瑠璃色に揺れてやわらかい風に初夏の唄をハミング。
八車草は水平線の青で、カワラナデシコはささやかな桃色にはにかんでいる。
私がココにいない間に。
春は、初夏は輝いている。
そうだ、私も種を蒔こう。
日々、語らいの友として、いろんな色の種を蒔こう。
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- at 16:38
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