2005年10月24日
2005.10.24
一晩ボトボトとヒョウが降り、この夕暮れ、ガラス戸を開けて外を見る。
空気がキュンとして冬の気配だ。この冷たさには覚えがある。
私は寒いのが嫌いだ。寒さは私を憂鬱にする。
時はさらさらと流れ、いつの頃からか、あまり空を見上げなくなった。
最後に覚えているのはレンズ雲。
レンズ雲に会うと、空が自分を凝視してるみたいで、いつもみたいに歩けなかった。
持て余した手はポケットの中。そんな日々の私はまるで水中花。
冴える空気は、息苦しかった。
冬が来ている。
頬だけでなく、全身で風を感じたら、それは、もうそこにいる証拠だ。
窓からどんどん、サファイア色に凍りつく。ああそしてまた、私は空を見上げられない…
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- at 17:47
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