2005年11月23日

2005.11.23

魔法使いはマッコウクジラと友達です。

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マッコウクジラはペロペロキャンディーが大好きでした。ペロペロキャンディーの渦巻には、
どんな秘密が隠されているのか?とても知りたくてたまりません。
それから、一人で物思いに耽るのも好きでした。
マッコウクジラは、きわめて悲観主義者的思考でしたが、その思考に対して、きわめて楽観的でした。
たとえば…、
(自分はどうしてこんなにずっくり大きな体なんだろう。もっと小さくてキュートに泳ぎ回れたら!
こんなに大きいから、みんな怖がって知らん顔だ。この悩みと悲しみには、
きっと誰も気付いてはいまい。ああ、不幸だ。何かの役に立つでもない。
なんで生まれてきたのだろう?毎日ただプカプカ泳ぐだけ…
それにしても、海は広くて助かったなぁ。)

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こんな時、友達の魔法使いの事は思い出しません。これは、マッコウクジラの一人遊びです。
また、噂話が好きでした。マッコウクジラは、ずっと海の中にいましたが、
いつかフィンランドの森をゆっくり散歩したいと空想しました。それは、さざ波が噂していたからです。
さざ波の噂話はいつも魅力的でした。

マッコウクジラは、いつも一人で泳いでましたが、実は一人ではありませんでした。
時として、世界はそんなもの……。

魔法使いはそれで満足♪

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この夜、西方から、ラクダのため息が聞こえました。食卓にピーマンの肉詰めが出されたからです。

このため息も、魔法使いを満足させる、大切な世界の要素だったのです。


つづく?

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