2005年03月20日
2005.3.20
午前4時。大地がなにやら蠢いている。
ラッパスイセンのファンファーレ。
それは金色に輝いて今朝の太陽を空に導く、土を踏みしめるのは何とも云えない。
たまにパキンと幹を踏む。その音色の新鮮さに不図、大地に目をやると、
ヒメオドリコ草がかわいらしくみんなで輪になってクルクルクルクル回っている。
オオイヌフグリは今日の空をちぎって大地にばらまいたんだ。
枯葉のにおいも香んばしく、やわらかくなったそれらの下には
萌色の若葉が純粋なる春の準備をやっていた。
今日はお彼岸。
祖母の好きだったスイセンとスイトピーとバラを飾った。
道ゆく人々もいつもより花束を手にした人が多い。
そういう街の景色は悪くない。
もっともっとみんなが花を手にする機会がふえるといいのに。
花はセンチメンタルで手にする人々をよりいっそう素敵に見せる。
大地の花は雄大にキラメき、人々の花はやさしい笑顔を運んでくれる。
私は花々を体いっぱいに抱きしめる。
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- at 17:09
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