2005年11月02日

2005.11.2

それは主に窓辺での儀式。

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凜と薫る大気に、織り成す風景に、こっそりとまじわる私のまざり方…
ドミトリの窓辺 トレインの隅 カフェのテラス 公園のベンチ…、それから…
それから、細いペンとお気に入りの便箋とポストカード。

変わった切手が貼りたくなったら違う国に行けばいい。
神経をリラックスして研ぎ澄まし、眼球に写る事実よりも胸に沸き立つ一粒の真理に気を配る。
桔梗色の空は、夜明けだった?夕闇だった?

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窓辺の木を見つめている。
光と葉っぱがじゃれ合っている。木肌の粗忽さに永久を感じる。
いつからここにいるのだろう。花は咲くだろうか。いつ咲くだろうか。
それは何も語らない。
イメージがはじけた。

はたしてこの木は、自分が木だと気付いているのか?
そう、きっと知らないんだ。故に、あのように美しい。意識皆無の美しさ…
そんなことが浮かんで来る日は調子がいい。それを一番伝えたい人に手紙を書く。
伝えたいことがいっぱいの日は、いっぱいの人に手紙を書く。そして、解き放つ。
私はその時、自分が木である。
街の新聞を転がす風である。ブーゲンビリアの塀であり、素朴な川の橋である。
すべて愛しくてたまらない。
私はそうやって、いついつまでも、返事不要の素敵な手紙を書き続けたい。

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…こっそりと交わる、私のまざり方。

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