2006年04月01日
2006.4.1
ここは、
「ロマンチックレストラン。」
(美味しいね、美味しいね。)
ひそひそ、フォークとナイフがおしゃべり。
おしゃべりのテーマは、これからの楽しい未来。
私の前世は魚だった?
昨日…、ヌルンと硬い、クジラにぶつかって死ぬ夢を見た。
私は、故郷を目指し、ぐんぐん水中を駆け抜けていた。
激しい衝撃!
真昼の空に風花舞って、それらが星の瞬きに変わった。
私は睫毛の隙間から、ぼんやりと、それらの変化を見つめた。
それらは、精一杯、美しかった。
…波の音に頬が熱くなる。
私の前世は、レモン色したミニバラだった?
海を見下ろす岸壁、私は5月に花をつけた。
誰に気付かれることもなく、私は、ゆっくり深呼吸するのが好きだった。
潮風に花びらを弄ばれて、私は、波のもっと先を想った。
一瞬、太陽が遮られた!
ハトロン紙が飛ばされていく…
郵便配達の青年が、崖の上からこっちを見ている。
配達するはずの手紙だったか…、青年は、いつまでもこっちを見ている。
今も、絶え間ない波の音と、あの青年のまなざしが忘れられない。
私は明日、小さな花柄ワンピースが着たい。
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- at 17:14
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