2006年04月03日
2006.4.3
air sands 光るカイト
うさぎをイメージした、白くて長い毛糸の帽子
冷たい四角のコンクリート 回る自転車…
「この曲好き」って、もっと素直に言えた頃。
私は歌うのが好きだった。ピアノを弾くのが楽しかった。
先生には秘密…、スタッカートでジャンジャン編曲、
行進曲をありったけの力込めて、鍵盤叩くのが好きだった。
あるいは、「貴婦人の乗馬」!その明快なリズムと、曲目と、なんといっても、
ブルグミュラー練習曲の最後というところが気にいっていた。
私の弾く「貴婦人の乗馬」は、軍艦マーチのように勇ましかった。
今日は、朝からこの曲が、私の中で渦巻いている。
しかも私が、かつて、弾き殴ったほうのそれだ。コミカルな目覚め。
私はいつしか大人になってて、ハーブティーをガブガブ飲んだ。
道に、グランドに、池の水面に…
サクラの花びらが無限に散って、この時間、季節が飽和した。
サクラには目もくれず、野球のボールを追いかけて遊ぶ少年の姿に、
このサクラはよく映えると感じた。
(まぶしい光。)
ユキヤナギをかざして遊ぶ、まだ幼い男の子。
男の子達の不安定な動きに、ユキヤナギは夢のように揺らいで…、
それがスローモーションで私の脳裏に木霊する。
過度に露出してシャッターを切る感覚に似ている。
気持ちいい。
そう、気持ちいい気持ち。
あべこべなタイミングで、いろんな事象が一致した瞬間!
信号機の色が変わった。
太陽を覆いたい雲はなくて、果てしなく雲は存在を忘れ、
ソラを埋め尽くす花の影で、たまに千切れて飛んでいく、
弓矢はまだ刺さったままに、あざみの花がわらっている、
私は手を繋ぎたいと感じる、
そんな瞬間!
瞬間が波紋になって、私が常に瞬間!
私はこの瞬間生き続ける。
- by
- at 17:18
comments