2007年08月06日
2007.8.6
夏休み
登校日
平和の歌を唱いながら帰っていると、
立派な入道雲の間から、小鬼がそうっとこっちを見てた。
赤鬼でも青鬼でもなく、
影色の、まだ子供の鬼だった。
淋しそうな顔をしていた。
私は驚いて、
目が合ったような気もしたけど、
再び雲を仰げなかった。
ひたすら、自分の靴先を見つめて、
ただ、リズムを保って歩いた。
あの日から、小鬼のことが気に懸かる。
夏、
入道雲を見ると、
いつも小鬼を思い出す。
あれ以来、
小鬼に会わないけど、
今度、会う機会があれば、
力いっぱい手を振りたい。
きっと、
空の上も夏休みだ。
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- at 20:15
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